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出口の見えない景気低迷で、昨年の就職戦線は、企業も学生も苦戦の連続であった。企業は、自己表現力の足りない学生からどう本質を引き出すか頭を痛めた。一方、お膳立てしてもらうことに慣れきった学生は、どう自分を企業に売り込めばいいのか手探り状態のまま本番突入。気がついたときには空回りして就職戦線のヤマ場を越えていた。
現実は想像以上に厳しく、甘えを許さなかった。空回りした学生は着地点の見えないゴールに向かって最後の力を振り絞ったが、ゆとり教育世代の悲しさ リセットして出直すすべを失っていた。就職留年を余儀なくされた学生が少なくなかった。
今年はどうか。新4年生を襲った悪夢は、東日本大震災である。被災された学生の心中を思うといたたまれないが、現実を見据えるしかない。しっかり被災された学生を勇気づける活気が気迫が求められる。
課題は空気を読むだ。言い変えればEQ(心の知能指数)を高めることにつきる。就職活動は企業に自分を売り込む商談である。どう相手を納得させるかは、対人折衝能力が一番のポイントになる。
ましてや今年の採用戦線は時期がまちまちである。4月1日に向け、モチベーションアップをはかったであろうが、その気持ちを維持させることも大きなポイントになる。一度空気が抜けるとおいそれと入らないものだ。志気が下がったときに本番を迎えると、どういうことになるか、明々白々である。
「ワンポイントアドバイス」コーナーで、本番に向け、どのように活動していけばいいのか、タイムリーな助言をしていきたい。
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大学3年生のための――
★ワンポイントアドバイス★
エントリーシートのポイント
(平成24年1月18日)
エントリーシートは自己紹介書である。「私はこういう学生です」と素顔をぶつけて相手企業の風土や業務との適合性を判断してもらうものである。もっとうがった見方をすればエントリーシートこそ、学生にとっては自分を企業に売り込む際のカタログである。かと言って大袈裟に捉え、かっこいい話でまとめようとすると人事担当者は面食らってしまう。あくまで自分の「素顔」を提示することである。
研究課題は何ですか、学生時代に力を入れたことは何ですかなど複数の設問に分かれているが、相手が求めていることは「あなたはどういう学生ですか」に尽きる。研究課題を通して「私はこういう発想のできる学生です」と考え方の一端を提示したり、ゼミやサークル活動を通じて「私は集団の中で、周囲の状況を見ながらこういう提案をして集団の輪を構築しています」と積極的なチーム作りを提示することだ。
材料になるエピソードは、身近な話題でかまわない。あくまで「あなたはどういう学生ですか」と本質の開示を求めているだけである。ここで、気をつけなければならないことは、何かエピソードを使って説明するとき、行動レポートにならないようにすることである。その時何を感じ、どう取り組んだか気持ちの動きを前面に押し出し、人間性をさらけ出すことである。ナマをぶつければぶつけるほど相手はしっかり素顔を見極めてくれるものである。
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就職情報誌元編集長の就職活動アドバイス
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