A.先輩から「自己PRでアルバイトの話は避けるべき」とアドバイスされたのかもしれませんね。でも、ご安心ください。アルバイトの話をすること自体は全く問題ありません。
人事担当者が懸念しているのは、「周囲を気遣う心を学んだ」や「コミュニケーション能力を高めた」といった抽象的な表現で終わってしまうことです。それでは、あなたの個性や魅力が伝わらないからです。
経験に「背景」を添える
就職活動で大切なのは、小学生が「遠足に行って楽しかった」と話すように、ただ出来事を述べるだけではなく、「どう楽しかったのか」「何が楽しかったのか」といった、その背景にあるあなたの「心の動き」や「考え方」を伝えることです。
たとえば、「コミュニケーション能力を高めた」と話す代わりに、以下のポイントを具体的に話してみましょう。
- きっかけ: なぜ、そのアルバイトを始めようと思ったのですか?
- 工夫したこと: コミュニケーションを円滑にするために、どんな工夫をしましたか?
- 学び: その経験から、あなたはどのように成長しましたか?
このように、エピソードの背景を詳しく説明することで、人事担当者は、あなたの「ありのままの姿」や「物事への取り組み方」を深く理解することができます。
自己PRの材料は、アルバイトでも、サークル活動でも、趣味でも何でも構いません。大切なのは、あなたの素顔が伝わるストーリーを語ることです。