A.就職活動で特定の業種に絞らない方がいいと言われる理由は、主に「リスク分散」にあります。

現在は、企業がそれぞれ独自の採用計画を持っていますが、ライバル企業が優秀な学生を確保しようと、選考時期をぶつけてくることがよくあります。

最初は順調に選考が進んでいても、終盤になると、複数の企業の最終面接が同じ日や同じ時間に重なってしまうという事態が起こり得ます。

志望先が集中するリスク

もし、就職活動を一つの業種に絞ってしまうと、ライバル企業同士の選考日がぶつかり、「どちらかを選ばなければならない」という究極の選択を迫られることになります。

運良く内定がもらえれば良いのですが、もし選んだ企業から内定がもらえなかった場合、その業種でのチャンスをすべて失ってしまうリスクがあるのです。

就職活動が最初からやり直しになってしまい、内定がもらえないまま時間が過ぎていく、という状況は避けたいですよね。

視野を広げることの重要性

このようなリスクを回避するためにも、最初から業種を一つに絞らず、幅広く活動することが大切です。異なる業種を視野に入れることで、選考日が重なるリスクを減らし、「持ち駒」を増やすことができます。

「一つの籠にすべての卵を盛るな」という投資の格言のように、就職活動もリスクを分散させて、納得のいく結果につなげましょう。