A.大学院への進学を考えているとのこと、素晴らしいですね。将来の選択肢を慎重に検討しているお気持ち、よく分かります。
この問いへの答えは、あなたの状況によって大きく二つに分かれます。
1. 進学がすでに決まっている場合
もし、指導教授から内諾を得ていて、進学が確実な状況であれば、就職活動はきっぱりとやめて、本業である学業に専念すべきです。中途半端に両方に取り組むと、どちらも良い結果につながらない可能性があります。あなたの進みたい道が明確なら、迷わずその道を進んでください。
2. 進学試験を受験する場合
一方で、これから大学院の入試を受けるのであれば、話は別です。合格が確定していない以上、万が一に備えて就職活動を続けておくことを強くお勧めします。
もし就職活動を中断し、進学試験の結果が出てから慌てて再開しても、その頃にはほとんどの企業の採用活動は終わっているでしょう。わずかに募集が残っていたとしても、これまでの活動状況について聞かれた際に、説得力のある回答をするのは難しいかもしれません。
「院試の勉強をしていました」と話しても、採用担当者はあなたの状況判断の甘さや行動力に疑問を抱く可能性があります。現代の厳しい社会では、ただ勉強してきただけでは評価されません。
変化の激しい時代だからこそ、自分で状況を判断し、リスクに備え、積極的に行動できる学生が求められています。
進学への熱意を持ちながらも、リスク管理として就職活動も並行して行うこと。この両立こそが、あなたの将来の選択肢を広げるための賢い判断と言えるでしょう。