A.企業偏差値という発想、そのお気持ちはとてもよくわかります。たくさんの企業を前に、何から手をつけていいか分からなくなるのは当然のことです。大学受験のように明確な指標があれば、楽に進路を決められるのに…そう思いますよね。
しかし、企業選びに偏差値はありません。そして、あってはならないのです。 なぜなら、企業選びは、あなた自身が「どんな場所で、どんな人たちと、どんな風に働きたいか」を見つけることだからです。偏差値で自分の進路を決めるのは、せっかくの個性や感性を無視してしまうことになり、本当にやりたいことを見つけるチャンスを逃してしまうことにもなりかねません。
羅針盤は「あなたの心」
企業選びに迷ったとき、多くの人は、企業の売上や知名度、事業内容などを理詰めで考えがちです。もちろんそれらも大事な情報ですが、それだけで決めてしまうと、どこか満たされない気持ちが残ってしまうかもしれません。
企業選びで本当に大切にすべきは、理屈ではなく、あなたの「感性」です。
企業研究をする際は、頭で理解しようとせず、心が「いいな」と感じるものを大切にしてください。説明会に参加したとき、会社の雰囲気が好きだなと思ったり、社員の方々の笑顔が素敵だなと感じたりしたら、その気持ちを羅針盤にしてください。
「なんとなく雰囲気がいい」「楽しそう」
そんな風に、あなたの心に響く企業を大切に残し、たとえ人気企業でも、心に響かないものは思い切って捨てる勇気を持ちましょう。
あなたの「気持ち」という尺度で絞り込めば、きっとあなたと最高の相性の企業が見つかります。それは、誰かに言われて選んだ企業ではなく、あなたが心から納得できる、あなただけの道なのです。