A.マスコミ業界に憧れる気持ち、とてもよく分かります。新聞、出版、放送、広告…響きがかっこいいですよね。しかし、マスコミを「特別な業界」だと考えてしまうと、視野が狭くなってしまうかもしれません。

マスコミも「メーカー」の一つ

マスコミ業界は、「情報を生み出すメーカー」だと考えてみましょう。たとえば、トヨタが車を製造するように、出版社は書籍や雑誌を、テレビ局は番組を制作して、それをビジネスとして成り立たせています。

大切なのは、「マスコミ」という言葉に漠然と憧れるのではなく、「そこで何をしたいのか」を明確にすることです。

  • あなたは、実際に現場で取材をしたり、番組を制作したりしたいのですか?
  • それとも、マスコミ業界という華やかな環境で働きたいだけですか?

現場仕事は「プロダクション」へ

実は、新聞記者や報道記者などの一部の仕事を除いて、雑誌やテレビ番組の制作の多くは、外部の編集・制作プロダクションに委託されています。もしあなたが現場の仕事に情熱を燃やしているなら、そうしたプロダクションを視野に入れるべきです。

もし「マスコミという環境で働きたい」という気持ちが強いのであれば、その業務内容は一般企業と大差ありません。企画・営業・経理など、どんな企業にも共通する仕事が待っています。

「マスコミでなければダメだ」というこだわりを一度捨ててみましょう。

多くの就活生が憧れだけで殺到するマスコミ業界は、運の要素も大きく影響します。それよりも、じっくりと面談できる他の業界にも目を向けてみませんか? そこでこそ、あなたの本当にやりたいことが見つかるかもしれません。