エントリーシートについて

エントリーシートは学生の本質をチェックするためのものです。作成する際は、上手な文章やかっこいい表現に気をとらわれず、自分の気持ちを素直に表現することが最も重要です。社名の記述ミスや、「適性」と「適正」の間違いなど、細かい誤記にも十分注意を払いましょう。

エントリーシートの背景

就職協定の廃止とインターネットの普及により、企業へのエントリーが増加しました。企業は多くの応募者を処理するため、エントリーシートの提出を求めるようになりました。当初は面接の補完ツールでしたが、現在では採用選考の中心的なハードルとなっています。人事担当者はエントリーシートから学生の人間性や思考回路を感じ取り、採否を判断します。

エントリーシートは就活生の商品カタログ

エントリーシートは、就職活動における自己紹介書であり、商談のためのカタログのようなものです。単なる行動記録の羅列では企業に魅力を伝えることはできません。エピソードを交え、その背景にある動機やプロセスを詳しく説明することで、人事担当者は学生の人間性をより深く理解できます。

研究課題(卒論のテーマなど)

「卒論のテーマ」や「重点をおいた科目」などの設問では、学業において力を入れたことを具体的に説明します。なぜその研究に興味を持ったのか、研究を通じて何を学んだのかをしっかり述べましょう。研究の動機から取り組み方まで、自分の言葉で素直に説明することが大切です。

学生時代に力を入れたこと

「どういう学生生活を過ごしましたか」という問いには、自分の素顔や自分軸を伝えるエピソードを紹介しましょう。ゼミやサークル活動、ボランティアなどの経験から学んだことを具体的に述べることで、人事担当者は学生の本質を理解します。

アルバイト体験

「アルバイト体験の話は使わない方がいい」という噂がありますが、しっかり自分を前面に押し出し、アルバイトとどう向き合ったかを記述すれば問題ありません。コミュニケーション能力をどう養ったかなど、具体的なエピソードを交えて説明することが重要です。

自己PRについて

自己PRは、抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードを交えた内容にしましょう。どう取り組み、どのように結果を出したのかを詳しく説明することで、読み手に伝わる自己PRになります。

長所・短所について

長所は自分の強みをアピールし、短所は控え目に表現しましょう。例えば、長所の裏返しを短所として記述するなど工夫が必要です。誤解を招く表現は避け、丁寧に説明することが大切です。

趣味について

趣味は具体的なエピソードを交えて記述し、読み手にイメージを持ってもらうことが重要です。単に趣味を列記するのではなく、なぜその趣味に興味を持ったのかを説明しましょう。

資格・免許・特技について

資格や免許は、取得の動機や過程での苦労を交えて説明すると、より効果的です。資格コレクターのように列記するのではなく、一つひとつの資格に意味を持たせましょう。

志望動機について

志望動機は、業界全体ではなく、具体的な企業への動機を述べることが重要です。身近なエピソードから始めることで、説得力のある理由付けができます。OB・OG訪問を通じて得た情報を基に、企業への志望動機を具体的に説明しましょう。

入社したら何がしたいか

入社後に何がしたいかを明確にすることは重要ですが、具体的に思いつかない場合は、素直にその気持ちを表現しましょう。関心を持った仕事について挑戦したいという意欲を示すことが大切です。

10年後のキャリアプラン

キャリアプランを述べる際は、企業内での未来像だけでなく、自分の職業観や生き方を述べることが重要です。具体的なビジョンや夢を持ち、その実現に向けた意欲を示しましょう。

最近、気になったニュース

ニュースを取り上げる際は、なぜそのニュースに興味を持ったのか、何を感じたのかを述べることが重要です。自分の意見をしっかりと述べ、ニュース解説にならないように注意しましょう。